アルゼンチンにおけるバレエの第一人者、オスカル・アライスの依 頼で1969年に作曲。全3曲から成るバレエ組曲「タンガータ」副 題「シルフとオンディーヌ(風と水の精)」の第2曲。 中音域が多いゆったりしたピアソラ流ミロンガ(※)で、ピアソラ 作品に共通する痛み・喪失・悲しみが聴こえてきます。オリジナル の編成で聴こえてくるようなピアノソロ編曲です。 ※ミロンガとは、アルゼンチンに伝わったハバネラやカンドンベが 起源と見られる4分の2拍子の舞曲。19世紀の終わりにブエノスアイ レスで生まれ、のちにタンゴに発展しました。